ambivalence

出会った自分とは異なる価値観を累積していくための自己満足ブログです。

運命の人に出会ったんです。

 

 

そう、彼の名は、丹羽宇一郎さん。

 

 

 

彼は伊藤忠商事会長・社長歴任後、現在日中友好協会会長、さらには早稲田大学特命教授をつとめていらっしゃる、スーパースーパーすごい人なんです。

 

 

 

 

今日はそんな彼と出会い、実際に会うまでのエピソードをつづりたいと思います。

 

 

 

 

話のはじまりは9月頃。就活が不安でたまらない私は3年の先輩にOB・OG訪問をどうしているか聞いたところ、「matcherってアプリ使ってる!」と教えていただいたので、さっそくダウンロードし、商社に興味を持ったはいいものの、五大商社の違いすらわからない私は、とりあえずいろんな方にメッセージを送ってみることに。

 

 

 

そこで初めて案件が成立し、伊藤忠商事の社員さんと夜ご飯に行くことに。

 

 

 

 

そして新宿で待ち合わせし、おしゃれなイタリアンのお店でアップルタイザーをいただきながら、自分の方向性について相談させていただいたときに、その社員さんがぽろっとおっしゃたエピソードがのちに私の運命を変えました。

 

 

 

「俺さ、趣味の欄に読書って書いてたんだけど、面接で『最近は何読んだの』って言われて、前社長の本の話題出したらすごく盛り上がったんだよね!」

 

 

 

その話を聞いて、そういったアプローチもあるのか、話のきっかけづくりにでも読むか、といった安直な気持ちで本を検索し、たまたま見つけたのが、丹羽宇一郎さんの「死ぬほど読書」という本でした。

 

 

 

 

 

本の内容の感想を簡単に述べると、まずとにかくわかりやすくてすごく読みやすい本。

 

 

「ペッ・・・ページをめくる手がッ・・・とまらねええええええぇええええええ」

 

ってなノリで電車に乗っている時間ずっとkindleと向かい合ってました。最近本読んでないかもって人にこそ読んでほしい、なぜ私たちが本を読むか死ぬほど納得できる名著です。

 

それで、読んでて思ったのが、「この本を書いた人はすごく頭がいいひとだ、話を聞いてみたいし、お会いしてみたい。」ということ。

 

 

おもわず「OK、Google。『丹羽宇一郎 講演会』で検索して」って言ってましたよね。Siriに。

 

 

それでね、なんと一週間後に早稲田大学で講演会があるってわかったんですよ。占いとか信じないタイプなんですけど、このときは運命感じちゃいましたね。うんうん。

 

 

 

 

で、友達誘って意気揚々と講演会に行きました。運命のいたずらか最前列で聞けることができました。神様に感謝。

 

 

 

 

まず講演会の内容なんですけど、中国の現在の政治状況に触れる内容のパワポがでてると思いきや、丹羽さんが話し始めたのは、私たち若者のことでした。

 

 

 

 

「努力を努力だと思わないひとがすごい人なんです。できないなんてことはないんです。努力の差でしかないし、努力が足りないだけ。あなたたちは自分のできなさを何のせいにするんでしょうかねえ。」

 

 

 

 

と穏やかな表情でおっしゃられたときは、ハッと気づかされました。

 

 

 

 

それと、仮想水の話から、もう日本はグローバリゼーションから抜け出せないこと、世界の自由貿易の中で生きていることを示し、だからこそもっと英語を勉強して、実際に海外に赴き、世界中の必死で勉強している若者と出会い、刺激を受け、競争することでこの国を救ってくれ、これからの日本を担っていくのは君たちなんだから、とお話しされていました。

 

 

 

 

そして最後に、

 

「信用できる人間を見つけなさい。信用はお金で買えない唯一のものだと孔子も言っていました。何やってもいい、ただ絶対に信頼を裏切らないこと。これだけは肝に銘じるように。」

 

 

 

 

すごくビジネスマンらしいお言葉だと思いました。

 

 

そして講演会が終了し、待ちに待ったドキドキワクワクの質問タイムへ。

 

 

 

私が本を読んで感動して講演会にきました、と伝えると心なしか照れてくださっていたように感じました。質問内容としては、商社の役割、商社だからこそできることはなにか、というありきたりな質問でしたが、総合会社として、日本のよい技術をどう世界の取引に融合していくかというところにたけているのは間違いない、という回答をいただけました。

 

 

 

 

そして質疑応答の時間を終えた後、尊敬している方に会えた喜びでいっぱいだった私は、勇気を振り絞って、ダメもとで、握手してくださいって伝えたところ、なんと名刺をくださったあとに丁寧に握手をしてくださったんです。こんな未熟な学生の私にも真摯に対応してくださり、ますます尊敬の念が深まりました。

 

 

 

 

 

いやー、本当に手洗えないなって思いましたね。(ジャニオタ感)

 

 

私にとって永遠に忘れることのない経験になりました。本当に私にとって彼は運命の人でした。

 

 

本当にひょんな出会いやよこしまな気持ちから、こんなにも人生が変わるんだ、と気づかされる出来事でした。

 

 

私事ではありますが、ゼミで来年国際取引法の世界大会に参加するので、そこで世界中の大学生と積極的に知り合って、多くの刺激を受けてきたいと思います。より一層楽しみになりました。

 

 

長々とした文になりましたが、お読みいただきありがとうございました。